みさと
築40年の二階建て一軒家
gueshouse Nafshaの物件は、築約40年の中古物件です。聡の父が新婚時代につくった家で、新築の数年後には賃貸もしていました。3.11の震災を乗り越えて、今にいたります。

40年前の新築時と、改修直前の写真。
あきら
みさと
リノベしたのはここ!
- 洋間(六畳)
- 和室(六畳)
- キッチン(八畳)
- トイレ(一畳)
- 洗面所(二畳)
- 脱衣所(二畳)
- 風呂(一坪)
洋間(リビング)
ゲストハウスのお客様用リビングになる部屋は、大きな骨格は変えず、壁と床を新しくすることで雰囲気を変えました。

床はクルミの無垢材を既存の床に増し張りで。

壁はホタテの貝殻からできた自然素材を塗布した。
ここがポイント
- 床は壊さず既存のものの上に「増し張り」をして、断熱効果UPと廃棄物CUT。
- 壁は天然素材「チャフウォール」を塗り、環境にも体にも優しく仕上げた。
あきら
和室(客室)
洋間の隣にある和室は、お客様の寝室としてしつらえました。畳を入れ替えて、壁には漆喰を塗っています。

洋間と和室は繋がっている。洋間側から見た和室。

和室の畳は地元の畳店のもの。仕切りは蚊帳を再利用してつくっている。
ここがポイント
- 畳は芯材がスタイロホームのものを使い、軽さと断熱効果をUP。
- 壁は調湿性のある漆喰で、既存の聚楽壁をそぎ落としてから左官施工した。
床や壁などの面積の大きな箇所は、まずはサンプルをもらって合わせてみるのがbetter。それでも施工してみるとイメージしてた色と違う…なんてこともあります。
みさと
キッチン
キッチンはシンクや床も総入れ替え。機能的だけどお値ごろな業務用キッチンを入れて、壁は水回りにも強い光触媒の塗料で、床は天然素材のリノリウムで仕上げました。

キッチンは業務用シンクでシンプルかつ機能的に。

この壁には黒板塗料とマグネット塗料を塗っている。
ここがポイント
- 水回りに強い光触媒塗料&リノリウム床材で、湿気対策。
- 什器は、耐久性&耐水性の高いステンレス素材を中心に。
みさと
トイレ・洗面・脱衣所
トイレと洗面所、そして脱衣所はシロアリ被害がひどく、全てつくり替えました。基本の施工は工務店さん、仕上げの塗装は私たち自身でDIYしています。

洗面所。洗面台(toolbox)や鏡(ネット購入)などはすべて施主支給。

施工したての脱衣所。この棚は工務店さんが気を利かせてつくってくれた。

トイレ本体が写っていないが、こちらトイレ壁。タンクレス(LIXIL)と小さな洗面ボウルを設置した。
ここがポイント
- キッチン同様、床と壁には湿気に強い素材を使用(光触媒塗料とリノリウム)。
- 狭さを感じさせないよう、設置するものは小さめのものを選んだ。
あきら
風呂
シロアリ被害のひどかった風呂も、全撤去してつくり替えしています。カスタマイズ可能なハーフユニットも魅力的でしたが、使用面積が合わずに断念。一般的なユニットバスを入れました。

こちらは公式Webのお写真ですが…。一坪タイプのホーロー&ステンレス材の浴槽(タカラスタンダード)を選びました。
ここがポイント
- 長持ちさせたい風呂のリノベは、低コスト&高機能のユニットバスで。
- 耐久性の高い「ホーロー浴槽」が売りのタカラスタンダードを採用。
- 全壁面マグネット対応のため備え付けの備品が少なく、掃除もレイアウトもしやすい。
みさと
リノベ後に感じたこと
全部屋のリノベーションが完了して約半年、水回りのリノベーションからは一年以上が経った今だからこそ感じること、大切だと思うポイントをまとめました。
リノベーション、ここが大事!
- 兎にも角にも「断熱」が一番!
特に中古物件の場合、「断熱」がそれほどされていない物件が多くあります。「夏は涼しく冬は暖かく」は、体だけでなく家財・家そのものを長持ちさせるためにも重要です。我が家も断熱性は決して高いとは言えませんが、床・壁・天井(屋根)の開口が大きな箇所ほど甘く見ずに断熱対策をすることを強くおすすめします。 - 水回りは「耐久性」を重視する!
風呂やキッチンなどの水回りは、湿気と水気で傷みやすい箇所です。またお風呂は水を入れた時の加重もあるので、土台もしっかりしていることが必須。我が家がユニットバスに決めたのも、その耐久性と頑丈さを加味してのことでした(本当はハーフユニットが良かった…)。特に毎日使う水回りは「長く使える」ことを重視した方が後々良さそうです。 - DIY素材は「施工性」も考えて!
DIYど素人の私たち夫婦が今回のリノベーションで施工したのは、主に「壁」でした。塗料を買って塗るというシンプルな工程ですが、素材によっては初心者には扱いにくく、失敗(に比例して素材費UP)のリスクもあります。「テクスチャー・乾きやすさ・ローラー塗布可」などのポイントを満たしている塗料がおすすめです。 - 一気に決めない!
スケジュールや予算にもよるかと思いますが、私たちは「一気に全て決める」ということはしませんでした。家づくりの超ど素人なため、どんなに写真を見ても完成を見るまではイメージし切れなかったからです。まずは基礎、その次に床壁天井、部屋の雰囲気が見えてきたら家具の選定…。時間はかかりますが、より適材適所なリノベができると思います。 - なるべく「地元」の職人さんへ
施工中も施工後も、アドバイスやメンテナンスをお願いできるような関係性の職人さんを見つけられると理想的です。一般的な住宅メーカーの大工さんには、もしかすると細かなリクエストをすることは難しいかもしれません。我が家のリノベーションは、丁寧に長くお付き合いのできる職人さんの存在があって、本当に救われました。
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