今年の2月、叔父の山に入って間伐したヒノキ。そのヒノキの乾燥が十分にできたので、地元の木工作家さんへ間伐材を使っての制作をお願いしてきました。香り高いヒノキから出来上がったのは、毎日役立つ“暮らしの道具”。美しく、使い勝手の良い間伐材の木工品をご紹介します。
あきら
制作を依頼したのは、「かわらまち木工舎」さん。
今回制作をお願いしたのは、須賀川市を拠点に活動をしている『かわらまち木工舎』さんです。実はかわらまちさんのことは福島にUターンする前から知っていて、地元の木材や木端などを使って制作するというその姿勢に、とても心惹かれていました。ご縁があって実際にお会いすることができ、さらに制作までお願いすることができるなんて…と、嬉しさを噛みしめています。
みさと
ヒノキから生まれた“キッチンまわり”の道具。
夏の終わって秋がはじまりそうな頃、乾燥させた直径20cmほどのヒノキの丸太を持ち込んで、私たちはかわらまち木工舎さんの工房にお邪魔しました。香りのあるヒノキなので直接口に入るものは避け、でも便利に使えるキッチンの道具にしてみるのはどうかという話になり、今回はヘラや鍋敷き、食器代わりにもなるカッティングボードなどをお願いすることになりました。
あきら
みさと
あきら
地元の木で暮らしをつくる、一番シンプルなサーキュラーエコノミー。
間伐→制作という今回の一連の流れを通して感じているのは、「地産地消」ってこのことだな、ということです。地元の木を伐採して、地元の作り手に加工してもらう。すべて半径数十キロで完結してしまうこの循環に、私たちの理想の暮らしの形を見た気がしています。
「サーキュラーエコノミー」や「循環型経済」と言ってしまうと、どこか高い高い理想の話にも聞こえてしまいますが、要は身近な資源をより良く使って、暮らしを豊かにすることがだ大切なのだと感じています。今の自分がいる環境をきちんと見つめて、「無理なく・無駄なく・楽しんで!」を、これからも佐藤夫妻の暮らしの軸として実践していこうと思ったのでした。…決意表明の記事ですね(笑)。