一昨年から地元の消防団に入団した夫・あきら。36歳(当時)の新人団員として、日々の消防団員としての活動や、数年に一度のポンプ操法大会に出場するなど、この一年でたくさんの経験を積むことができました。一般的には「古くさい」「面倒くさい」という印象の消防団ですが、実際に活動してみると、現代にこそ必要な役割を担っているという気づきも。そんなわけで、今回は消防団の紹介と、あきらが制作したホームページについてご紹介します!
あきら
そもそも消防団とは?
そもそも消防団とは、どういった組織なのでしょうか?総務省消防庁の公式サイトには、以下のように説明されています。
消防団は、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関です。地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担います。また、近年は、女性の消防団への参加も増加しており、特に一人暮らし高齢者宅への防火訪問、応急手当の普及指導などにおいて活躍しています。
消防団の組織を図にすると、以下のようになるそうです。

消防団の役割(総務省消防庁公式サイトより引用)
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また、消防団の仕事は大きく次の3つに分けることができます。
消防団の仕事
- 緊急時の対応
発生した火事の消火活動はもちろんのこと、震災や近年増加している水害などの様々な災害に対応します。水利や居住の実態など地元に精通しているこそ、迅速な対応が可能です。 - 平時の見回りと訓練
平時には、「夜警」と呼ばれる火災予防の呼びかけ・見回りをメインに行います。また、数年に一度開催される「ポンプ操法大会」では、有事のための消化活動訓練を目的とし、各地域の班がその消化活動の技術を競います。 - その他の地域活動
検閲や出初式等の各行事に参加したり、地区運動会に出たり、花火大会等の警備にあたります。
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- 2024年 須賀川市ポンプ操法大会
- 矢沢斑の2番隊員として走るあきら
データで見る、全国の消防団のいま
消防団の立ち位置と役割が分かったところで、次は消防団の現状について全国版のデータから見てみましょう。
※参照・引用元:総務省消防庁公式サイト

消防職および消防団員数の推移

消防団員の年齢構成比率の推移

消防団員の被雇用者化の推移
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須賀川市消防団矢沢班について
全国の消防団の現状が分かったところで、須賀川市消防団についても見ていきましょう。今回は、あきらの所属する「第十三分団矢沢班」に絞ってご紹介します。

2025年3月現在の矢沢班のデータ
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矢沢班、ここが特徴!
- 団員同士の仲が良い
同世代の団員が多いためか、良いコミュニケーションが取れていると感じます。仲が良いからと言って常に飲み会に誘われる、ということもなく、ほど良い関係性が築けている印象です。 - 地域想いの団員が多い
ほとんどが地元出身・在住の団員のため(18歳から入団する人も多い)、地元を大切にしたいという想いを持った団員が多い印象です。 - 健全な消防活動をしている
「飲み会が多い」「断りづらい」といったネガティブイメージも強い消防団ですが、矢沢班はあくまで「地域の防災」に主軸を置き、オン・オフのしっかりした健全な活動ができています。
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防災対策としての消防団
地震や水害、そして今年目立った山林火災など、自然災害が絶えない多い日本列島。大きな災害では消防署や自衛隊などの組織が対応にあたりますが、そのもっと手前、「初動」の対応のために消防団が駆けつけることも多くあります。普段は主に火災対応にあたることの多い消防団ですが、地方での高齢化や人口減少が進んだいま、日々の細やかな見回りや防災対策ができる組織として、より一層、その役割は重要になってきていると言えます。
あきら
消防団の活動の効率化のために開発された防災アシストアプリ「S.A.F.E.」。実はこのアプリ、須賀川市在住の現役消防団員が自発的に開発したものなんです。このアプリでできることは以下の通り。
防団アプリ「S.A.F.E.」の機能
- 通知で火災を把握!
消防本部や事務局が発信した情報を登録団員へ通知。火点をマップで表示するので、発生場所もすぐ把握できる。 - 水利を一目で把握!
紙で管理されていた水利(消防の水の在処)をマップ上で表示。平時には点検記録をつけることもできる。 - 団員の出動状況を把握!
ボタンを押すだけで簡単に出動回答が可能。他の団員の出動状況や到着予定時間も一覧で把握できる。
これからの消防団のために、HPつくりました!
ここまで読んでいただいて、少しでも消防団のイメージが良くなったり、具体的な活動のイメージを持ってもらえたらうれしいです。
自分自身、入団するまで漠然としたイメージしか持てていなかった消防団の活動ですが、実際にはじめてみると学びや気付きが多いのも事実。特にこの地域で生まれ育っていない自分にとって、ここを地元とし、ずっと地元に根づいて暮らしている団員からの話はおもしろいし、勉強になります。「付き合いが面倒くさい」と嫌煙されがちな消防団ですが、実は現代にこそ必要なつながりがあるのも確かです。
そんな消防団の活動をもっと知ってもらうおうと、この度、自力でホームページの作成をしました!矢沢班限定のページではありますが、少しでも具体的なイメージを持ってもらえたり、活動のPRになればと思っています。きちんと市や消防本部の許可も得ていますので、ご安心を◎
ぜひお気軽にご覧ください!
消防団について書いたnote記事もじわじわ見られています◎こちらもぜひ^^
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