地方で働くということ

地方ではたらく、ということ

あきら

地方で一番大変なのが「仕事」だよね。

みさと

うん。私も仕事を探すのに本当に苦労した…。地方では仕事は「探すもの」じゃなくて、「つくるもの」なのかもしれないね。

[というわけで今回は、「地方で働く」を、実体験をもとに考察していこうと思います!

地方での仕事探しは「人に聞け」

都会での転職活動では「まずはネットリサーチから」、という方がほとんどでしょう。しかし残念なことに、地方での有益な情報はネット上にはありません。とっておきの情報は「人」が握っているのです。つまりは人海戦術、伝手ということ。ではどうやってキーとなる「人」と出会えばいいのでしょうか…?

“仕事”と“人”に出合うには

  • 移住したい地域に足を運び、名前と顔を覚えてもらう。
    地味にとても効きます。「あそこのあの人、仕事探してたな」で認識してもらえたら尚よしです。
  • イベントに参加して現地の人と繋がりをつくる。
    現地に足を運べない時、移住へのきっかけを持ちたい時は、イベントで知り合いをつくるのも方法。
  • 会いたい人にピンポイントで会いに行く。
    一番即効性のある方法です。気になっている人・会社・仕事に直接アピール。ただし、外から見える姿と地元での評価が乖離している場合があるのもこの方法のリスク。要注意。
  • 仕事を受注して繋がりを持つ。
    副業やリモートワークが可能な環境であれば、地方のリアルに最も触れられる方法かもしれません。仕事自体も知り合いベースで受けるのが得策か。

地方での仕事探し「Not-to-Do」

次は、あまりお勧めできない(けどやりがちな)「地方の仕事探しNGパターン」です。
※あくまで個人の意見ですので、ご参考程度に!

地方でNGな仕事探し

  • インターネット情報×
    まず残念ながら地方企業は全体的に自社Webの整備が進んでいません。逆を言えば、ネットの見え方はイマイチでも実際は素敵、という場合もあります。
  • ハローワーク×
    ネットよりは求人掲載も多く、地方の仕事探しのメインツールとなっています。ただし公共サービスだからと言って、求人の質が良いというわけではないので注意(最低賃金以下の求人掲載などもあります)。
  • 派遣登録×
    都心部では求人の多い派遣社員ですが、地方ではまず大手の派遣会社がない場合がほとんどです。あっても求人掲載数がかなり少ないため、ハローワークへ行った方が早く仕事を見つけられそうです。

地方の仕事は「つくるもの」

これまで見てきたように、地方での仕事探しは都会と同じようにはいきません。特に福島は南東北という立地からか、仙台や東京などの都会にに若者が出ていき、そして戻ってこない、いわゆる「人口流出」が顕著な県だと感じています。人がいないから仕事が生まれない、仕事がないから人が来ない…という負のループを脱するには、もはや仕事は「つくる」しかないのかもしれません…。
例えば福島に住んでみて感じる、地方でポテンシャルがありそうな仕事(個人調べ)とは、

地方でポテンシャルのある仕事!

  • Web関係のお仕事
    地方でのWebへの関心はかなり薄めですが、コロナや過疎化の影響を受け、地方企業もネットの重要性を無視できなくなっていきています。デザイナーやSEはニーズが増えそう。
  • 住宅関係のお仕事
    これもざっくりな表現ですが、例えば大工などの技術職は、地方で活躍するのに向いているかもしれません。空き家の多い地方なので、住環境に関わる技術は強みなのは事実。
  • 移動に関するお仕事
    過疎化の進む地方では、店がない・免許返納などによる「買い物難民」など、普段の移動手段のない高齢者がたくさんいます。公共交通機関の拡充も追いついていないので、民間の“足”となるサービス(移動販売やタクシーなど)は需要がありそうです。
  • 仕事を生み出すお仕事
    つまりはこれが地方で暮らしていく上での必殺スキルと言えそうです。地方の既存の枠組みやサービスに自分を当てはめようとしても、現状の受け皿(仕事)が少ないため苦労しそうです。既存の仕事をかけ合わせたり、切り口を変えたりして「新しい価値をつくる」視点とスキルが重要そうです。
0→1のスキルは、地方ではより重宝される感あるよね。

みさと

収入は減ります

いきなりテンションの下がる見出しですが、これは事実です。リモートワークが進んでいる企業に勤めている場合は別としても、都会から地方企業への転職を考えている場合は、この点はあらかじめ覚悟をしておいたほうが良さそうです。よく「地方では生活コストが安い」なんて言われたりもしますが、車の維持費やガソリン代、東北では冬の暖房費などを加味すると、そこまで安いとは言い切れません。むしろスーパーでの価格帯や家賃は都会とさほど変わらない場合もあります。じゃあ田舎暮らしの良さって何よ?ということになりますが、それは広い土地と、新鮮な空気、採れたてのおいしい野菜・魚…という生活の“質”に直接関わる部分の向上、という点にあるかと思います。なかなか定量化しづらいのですが、この“生活の質”は、長い目で見た時に人生においての大きな貯金になると思って、私たちは生活しています。

あきら

僕はお休み半減、お給料半減になりました。だけど仕事が楽しいし、ご飯は新鮮で美味しい!

まとめ

  • 地方での仕事さがしは、現地の“人”に聞くべし。
  • 地方での情報収集は“ネットNG”と心得るべし。
  • 地方での仕事は“ないから、つくる”が現実。
  • 地方企業への転職は、収入減を覚悟すべし。

みさと

「地方で暮らすこと」へのハードルは、まだ低いとは言えなさそうです。これから沢山の人が住みやすい環境にするために、今わたしたちがここで出来ることを頑張ってくしかないかな…。実験実験!挑戦挑戦!

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