昨年2022年の11月ごろ、夫・あきらは近所に住む叔父の手伝いを兼ねて、近くの山に入って木の伐採をさせてもらいました。
福島のこのあたりでは、木が根から水を吸い上げる前の11月ころまでに伐採をし、少し乾燥させのち、雪がなくなる2月ころに薪割りをするそうです。
今回はその「薪割り」についての体験談をおおくりします!
あきら
一昨年に切った間伐材のついては、こちらの記事に書いています!
切ったのは「サクラ」と「ナラ」
今回山に入って伐採したのは、「サクラ」と「ナラ」の木。直径40cm+くらいの、樹齢およそ35年の木だそうです。
これらを合計3本切り倒し、30cmほどの丸太にして3ヶ月ほど乾燥させておきました。
いよいよ薪を割っていく
11月に伐採して丸太にした木を、およそ3ヶ月間乾燥させ、先日2月中旬にに薪にしてきました。
乾燥させる、と言っても完全に水が抜けてしまうとかえって割りにくくなるそうで(叔父談)、すこし水分が残っているこのくらいの時期までが薪割りのベストタイミングとのこと。
では、レッツ薪割り!
みさと
え!なにこの機械!斧で割るんじゃないの!?
あきら
いやいや、最近はこんな文明の力で効率的に薪を割っていくみたいだよ。というかこの量の丸太を斧で薪にするには、途方もない時間がかかるだろうね(笑)
薪割り機の操作は簡単で、スイッチを押すと万力(力を加える)部分が動いてくれて、セットされた薪を反対の尖った先端部分に押し込んでくれます。その圧力で薪がパカッと割れるという仕組み。
あきら
あきら
ちなみに↑と似た薪割り機はこちらです!
リンク
広葉樹の高品質薪が約3年分!
サクラとナラの木3本で、今回できた薪がこちら!
みさと
こんなに!!!
あきら
広葉樹の木は杉などの針葉樹に比べて火の持ちがいいから、これだとぼくらの家では3年分くらいの焚き火分だね!広葉樹は買うと高いから、ぜいたくな焚き火になるよ(笑)
みさと
薪富豪!!!
使えるようになるのは、来年の以降。
薪を割って、早速焚き火!…と言いたいところですが、この状態で今度はきちんと水気を飛ばして乾燥させる必要があるので、焚き木として使えるようになるのは、来年以降になること。何もかもが「早く!安く!大量に!」がおもんばかられる現代においては、この“待ち”の時間でさえも贅沢に感じます。
冬は灯油がなくなったら買いにいったり、ボタンひとつで温風が出てくる暮らしって、こうやってみるとすごく便利だけど、「このエネルギーってどこから来てるんだろう?」と、不思議な気持ちにもなるよね。
みさと
あきら
そうだね。もし油も電気もなくなってしまったら、僕たちはどうやって暮らしていけるだろう。そう思うと、便利なようでとても脆い土台の上にぼくらの暮らしって成り立ってしまっているのかなと思うよね。
里山の暮らしの達人、叔父からの教え。
薪割りに関することで、今回も叔父さんから色々と教えてもらいました◎
おじさんの教え
- 木は乾燥しすぎると固くなり、割るのが難しくなる。伐採から3ヶ月後くらいがちょうどよく割れる。
- 木はモト(根本側)から割る。竹はウラ(枝側)から割るとよく割れる。
- 節は上向きにして割る。
- サクラの木は燃やすといい香りがする。さらにいいのはリンゴの木。
- 春先の焚き火には気をつけろ。乾燥している。田んぼに水が入ったら湿度が上がってくるから火事になりにくい。
あきら
今回の薪で焚き火をするのが楽しみ!またひとつ、里山の暮らしから学んだ体験でした!
11月の伐採と今回の薪割りについては、夫・あきらのnoteにも書いているので、気になる方はぜひ◎