無垢材と、暮らす

無垢材と暮らす

私たちのリノベーションは、木に詳しい大工さんと一台のダイニングテーブルをリメイクするところから始まりました。テーブル天板、床材、デッキと家の大部分を「無塗装の無垢材」で仕上げた我が家の、木とのお付き合いの仕方をご紹介します。

無垢材とは

無垢材とは簡単に言うと、「丸太から切り出した、自然のままの状態の木材」のことを指します。なんだか回りくどい言い方ですが、これは一般的なフローリング材として使われる「集成材」と比較するとよく分かります。「集成材」とは、薄くスライスした木材を接着剤で張り合わせた人工的な木材。人工的につくられる分、品質が安定していてお手入れも簡単です。対して無垢材はお手入れに工夫は必要ですが、集成材には出せない自然の温かみやぬくもり、肌ざわりの心地よさがあります。

Nafshaのフローリング

我が家のフローリングは、国産くるみの無垢材

テーブル天板

ダイニングテーブルはリメイクして、楢(ナラ)の木の天板に

お手入れは「米ぬか油」で

我が家の無垢材のお手入れは、基本的に「拭き掃除」。日々の簡単なお手入れは乾拭きで、傷が目立ったり年末の大掃除の際に「油」を摺りこんでケアしています。知り合いの大工さんにおすすめしていただいたお手入れ用の油が「キヌカ」。米ぬかからできた100%自然素材の塗料で、嫌なにおいもベタつきもなく、安心して使うことができます。


いらなくなった布で油を塗る

米ぬか油塗布後のフローリング

みさと

普段のお掃除は、市販のクイックルワイパーで乾拭きしています。

無垢材と暮らす、の注意点

自然な風合い魅力の無垢材ですが、自然のままの分、気をつけなければならないポイントもあります。

無垢材の注意点

  • 傷がつきやすい
    特に我が家のように無塗装の場合、傷はよりつきやすくなります。家具の移動や固いものを落とした、ペットの爪跡など、柔らかい表面なので注意が必要です。ですがある程度の傷はやすりで磨いて目立たなくすることができます。
  • シミになりやすい
    水もののシミがつきやすいので、食事の際はコースターを置いたりプレイスマットを敷いたりすると安心です。万が一シミがついてしまったら、なるべく早くやすりをかけるか、オイルを塗りこむことである程度解消できます。

みさと

はじめは気になるかもしれなけど、傷やシミも馴染むと“味”になる気がしますよ。

無垢材を選んで良かったこと

無垢材のおすすめポイント

  • 肌ざわり
    裸足で触れてもやわらかで温かいのが特長です。心なしかうちに遊びに来てくれる赤ちゃんは、みんな喜んでハイハイしてくれているようにさえ見えます(笑)。彼らの心は読み切れませんが、子供にも安心して遊んでもらえるのは一番の喜びポイントです。
  • 木について知れる
    無垢の木と暮らす上で、「木は生き物」ということを学びました。また一概に「木」と言っても、その種類や加工の仕方で個性も様々。自分のつくりたい空間に合った木とはどんなものかから考えることで、環境と自分たちの暮らしをリンクして考えられるうになりました。

あきら

我が家は地元の木材をつくって建てられたから、余計に木の大切さを感じたな。

家の中に「無垢材」の選択肢を

これまでお伝えしたきたように、「無垢材」との暮らしは注意しなければならないポイントがいくつかあります。正直、面倒くさいな~とか、気を遣って大変だな~と思うことも多々ありますが、無垢材一年生を終えてみると、ついた傷も落ちないシミも、なんだか愛おしく思えるのです。何より「大切に使おう」という気持ちが、日々の行動を変えてくれている気もします。小さなお子さんやペットのいるご家庭では躊躇することもあるかもしれませんが、そういった環境下でこそ、ぜひ「体にも心にも優しい」無垢材を取り入れてもらいたいなと、個人的には思うのです。

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