ゲストハウスのリノベーションでは、施主である私たちもDIYに挑戦。DIY初心者にとって一番始めやすいのが「塗り」の作業だとしみじみと感じたので、今回は私たち夫婦が実際に使った塗料をご紹介していきます。ご参考までに!
光触媒塗料「OPTIMUS」
「光触媒」とは、光を吸収して強い活性酸素を発生させると同時に、分解力と超親水性という性質を発揮する物質のこと(スカイリノベーションWebより)。光が当たることで、消臭・抗菌効果・シックハウス対策など、空気清浄化の作用が発揮されるという優れものです。
光触媒の塗料はいくつかあるようですが、今回私たちが使用したのは、株式会社オプティマスの『OPTIMUS』という塗料。大阪府大大学院工学研究科との共同開発で生まれた塗料で、従来の光触媒よりも、その効果を発揮しやすく改良されていると言います。
OPTIMUSの特徴
- シックハウス物質や悪臭を消す空気浄化作用
- 大腸菌・黄色ブドウ球菌も死滅させる抗菌作用
- ゼロVOC(揮発性有機化合物)の安全性
- カラーも豊富でデザイン性もGOOD
みさと
Nafshaで使用した箇所
- トイレ
- 洗面所
- 脱衣所
- キッチン
あきら
みさと
Hip漆喰「サムライカラーズ」
体にも家にも優しい塗料と言えば「漆喰」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。石灰石を原料とし、水・海草のり・麻の繊維などを“つなぎ”として加えて作る漆喰は、人の体にも環境にもやさし天然素材の塗壁材です(Hip漆喰Webより)。ただし漆喰は初心者には扱いが難しい塗料でもあります。わずかな気温や湿度に左右される上に、左官塗りの場合は見た目をきれいに仕上げるのも至難の業なので、検討している人はある程度経験を積んでからの施工をおすすめします。
Hip漆喰サムライカラーズの特徴
- 多孔質な塗膜による調湿機能
- 優れた耐火性
- 防カビ・ダニの効果
- 除菌機能
- 消臭機能
- 作業性(左官でなく、ローラーで塗れるタイプも用意)
あきら
Nafshaで使用した箇所
- お客様の寝室(和室)
- 2階のプライベートルーム
みさと
あきら
チャフウォール
「チャフウォール」とは、ホタテの貝殻でつくられた100%天然素材の塗料のこと。不燃性で化学物質を含んでいないため刺激臭や有害物質の発散もなく、作業時にも安全なのもポイントです。チャフウォールは天然素材の持つ抗菌性、吸湿性、通気性にも優れており壁材や天井材として最適。既存の壁材であっても、チャフウォールを塗装したものは廃棄焼却してもダイオキシンの発生を低減させることができます(西日本チャフウォールWebより)。
チャフウォールの特徴
- 有害物質を含まない、ホタテ貝100%の天然素材
- 空気中や下地中の化学物質を除去・低減
- 強アルカリ性性質で、タバコやペットの臭いを消臭
- 吸放湿性に優れ、結露防止や保湿効果あり
- 防ダニ・カビ効果などの抗菌性
- ホタテ貝の不燃性による高い耐火性
みさと
Nafshaで使用した箇所
- お客様用のラウンジ(洋間)
あきら
エッグペイント
エッグペイントとはその名の通り、卵の殻から出来た塗料です。『素材本来が持つ自然の力を活用する機能性ペイント』として、これまでの〝一般的なペイント〟にはない、エコ素材が持つナチュラルな機能性を特徴としています。卵を使った食品の製造過程から産まれる卵殻の廃棄量は約20万トン言われており、その内約80%は処分費用をかけて、焼却・埋め立て処分されています。エッグペイントは、これらの卵殻をリユースすることで資源を好循環させ、その貴重な資源を次代へと引き継いでいくためにつくれました(日本エムテクスWebより)。
エッグペイントの特徴
- 卵の殻+珪藻土の体にも環境にも優しい素材
- 卵の殻の多孔性性質による高い調湿性
- 化学物質の吸着
- アンモニア臭などの臭いの除去
- プラスターボードへの直塗りや重ね塗りOK
みさと
Nafshaで使用した箇所
- 廊下と階段の壁
まとめ
家のDIY塗料選びで押さえておきたいポイントは以下の通り。
- 部屋の特性に合った塗料を選ぶ
湿度の高い風呂やトイレ、熱を使うキッチン、快適性重視の寝室やリビングなどを考慮して - 施工のしやすさもチェック
特に初心者は、施工がしやすいか(塗りやすいか)、きれいに仕上がりやすいなどかも重要 - お値段は、塗布する面積を計算して比較する
一般的にお高い漆喰などの塗料も、塗布する面積が小さければ手が届く場合もあるので、要事前リサーチ - 色味はできるだけサンプルを取り寄せて確認
壁や天井などの広い所は、塗っていみるとイメージと異なる場合が殆ど。サンプルチェックができればベター